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こんにちは、森住建 工務部の福田です。
今回は、現場監督でありながら設計士の資格を持つ私が設計した家で特にこだわった部分の理由と、お客様から聞いた使用後の感想をご紹介します。

注文住宅をお考えの方は、大なり小なりこだわりを持ってつくられると思います。
もしこだわりが無ければ、家をつくるのではなく買うという判断をされて、建て売りや中古住宅・マンションなどを購入するか、そもそも家を買わず賃貸という考えになるかもしれませんね。

この家を建てたのは6年ほど前です。
いざ設計を始めると「あれもやりたい」「これが有ると便利だ！」という要望がたくさんあり、気がつくと60坪近い家になっていました。

この時点では、土地も決まっていない状況で間取りに夢を詰め込んだ結果でした。

1回目の設計から練って練って無駄な物を無くして、数回設計を行い、お客様にお見せしました。
その後、再度お客様の意見を入れながら、最終的な図面が完成したのは17回目の設計を終えたときでした。

17回が多いのか少ないかはさておき、ようやく図面が完成しました。
その後、不動産屋さんで紹介してもらった土地が探していた地域で、大きさや形も設計した家がピッタリ収まる土地でした。
運命を感じ、次の日には仮押さえをして、お客様に紹介をしました。
普通は土地を決めてから設計に入るのですが、まずは自分の納得する設計をしてから土地を探したので、上手く収まる土地に出会えたのはラッキーでした！
皆さんは土地を決めてから、設計をすることをおすすめします。

【家のこだわりポイント】

①　家の形をなるべく正方形にして総２階建てとする

理由：正方形に近ければ近い程、構造的に強く地震にも強くなる
⇒総2階建てにすることで、土地の有効利用がしやすく四隅に通し柱を設置出来るため、構造的に強い
（監督を長年やっている為、デザインより構造にこだわりが強くなってしまったのが原因ですね）

②　リビングのカーテンを常に閉めなくても良い状態にする

理由：家を建てる前はアパートの5階（最上階）に住んでいて、常にカーテンを閉める習慣がなかったため

結果：2階をリビングにしました

良い所：家の前に人が来ても２階なので、覗かれない
昼間カーテンがフルオープンでも過ごせる
2階のため、大きな空間を作っても構造的に強い家でいられる
子供部屋と主寝室の階を分けられるため、うるさくない
ベランダでバーベキューをしても、すぐ近くにキッチンやリビングがある
子供の家庭訪問が玄関で済ませることが出来る

悪い所：買い物した荷物を毎回2階まで運ばなくてはいけない
キッチンで出たゴミを宅内を通って外に持って行かなくてはいけない
ソファーや冷蔵庫などの大型家具の搬入が大変
お客様が来られた場合は、玄関までの距離が遠い

③　玄関から2階リビングまでの廊下と階段を少し広めにとる

理由：お客様が来られてリビングまでに行く時に通常の幅だと少し狭く感じるため
2階への大型家電の搬入の時に上げやすくするため
将来介護の必要が出た時に、手摺りなどを付けても邪魔にならない用にするため

④　小屋裏を上手く使い、無駄な空間を減らす

結果：登記上35坪ちょっとですが、小屋裏収納部分を作り41坪程度の大きさを確保できた
（２部屋は天井が低いですが）

良い所：無駄なスペースを活用出来る
床面積が少なくなるため、固定資産税や住宅取得税などの緩和を受けれる
部屋数が多く取れる

悪い所：天井高さに制限があるので、部屋の使い方が限られる
階段が2ヵ所ついている
（中二階を1階と2階の間の中間部分に作っているため、2階からもう一つの2階へ上がる階段が出来てしまった）
天井の高さが1,400㎜以上の部屋を2層以内にしなければならないため、設計にかなり苦労する

⑤　ベランダを既製品の物にした

理由：リビングが2階のため、ベランダはリビングの延長上のスペースとなります。
リビングに風を入れたいので、腰壁の部分を格子にしたかったからです

選んだ物はLIXIL　ビューステージHスタイルの横格子ルーバータイプで、床はアルミ床＋タイル床です。
横格子ルーバータイプは横格子ですが、ルーバーになっているので下からベランダを見ても隙間なくプライバシーの保護をしてくれ、且つ風は通るという私の目的にあった物です。

FRPなどの床はどうしても10年ごとにメンテナンスがかかるため、既製品を選びました。
さらに、少しでもメンテナンスが掛からないアルミ床を選び、その上にタイルを敷くことで高級感を出しました。

外観や間取りなどまだまだこだわりはたくさんありますが、続きは次回に書きたいと思います。

家づくりは一生で一度の大イベントです。
みなさんもこだわりを持ち、家づくりを楽しんでください。
家づくりを楽しむことが注文住宅の醍醐味です！
やりたい事や欲しいものなど弊社スタッフに伝えてもらえれば、お一人お一人に合ったお家づくりに一歩でも近づけるようにお手伝いさせていただきます。

色々な情報や周りの方の意見などを聞いて迷う事も多くありますが、最終的に住まわれる人が決めて、つくり手と一緒に進めるのが一番良い家づくりになるのではないでしょうか。

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