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“おうちづくり”に新チャレンジ!?【外壁塗壁編】
2024.01.11
工務部積算担当の加藤です。
家づくりに熱心な方は、それぞれにこだわりをお持ちだと思います。
幸い、今は様々なこだわりに応えられる豊富な建築材料や工法がありますので、“おうちづくり”をするなかでその“こだわり”をカタチにしやすい時代ともいえるでしょう。
森住建でも材料や工法を吟味したうえで、新築商品に合わせて標準採用する仕様を選び、おススメできる“おうちづくり”の型のようなものをつくっています。
一方で、まだ馴染みのない材料や工法のなかにも優れたモノが隠れていることがあります。
ですから絶えず、新たな情報をキャッチできる素直なアンテナも必要です。
私の所属する積算部門には、取引先様などから紹介いただく数多の情報から、不意に「これは!!!」と思える情報が飛び込んでくることがあります。
その確率は、100の情報から1つ見つけられるかどうかという貴重なものです。
今回、私が選んだ2023年のNo.1をご紹介しますが、外壁に塗壁仕上をお考えの方にはぜひともお伝えしたい情報です。
なんと、森住建の新築案件では、昨年外壁塗壁の採用割合が31%!!
直近3年でも、21年19%→22年17%→23年31%と人気があります。
なぜでしょうか?
塗り壁は、左官や塗装などで、あらゆる色合いや表面仕上げができる人気の外壁仕上げです。
高級で落ち着いた質感に仕上がることも人気の秘密でしょう。
今回のNo.1は、その「塗壁仕上」ではなく、「塗壁下地」についてという少しマニアックなジャンルとなります。
なぜ下地に着目するのか?
それは、何年も仕上りの美観をキープしたいからです。
美観がキープされた状態をイメージしてみましょう。
できるだけ長く、色褪せず、汚れず、ひび割れもせずといったのが理想的でしょうか。
時間が経てば、色褪せや、汚れはある程度起こりうるものでしょう。
ところが、塗壁では、時間が経たなくても、ひび割れが起こることもあります。
できれば、新築当初に起こる悲しいリスクは避けたいところです。
そもそも、外壁塗壁の下地づくりには、大きく二つの方法があります。
一つは、「乾式工法」と呼ばれる現代的な工法。(当社ではこちらを採用)
もう一つは、「湿式工法」と呼ばれる古典的な工法。(今回はこちらに着目)
両者の下地の造りは、前者が、畳1枚分程度の面積の約15ミリ厚の板を下地とするもの。
後者が、連続した鉄網(ラス網)の上にモルタル(砂+セメント)15ミリ厚を塗り付け下地とするもの。
といった差があります。
それぞれの工法に対して、様々な外壁材メーカーが下地製品を開発しており、ひび割れを防止するための工夫もそれぞれに凝らされています。
今回は、後者に着目しますが、私が選んだNo.1は「富士川建材工業」が開発した「モルタルノンクラック通気工法」と呼ばれるもの。
その名の通り、ノンクラックですので、「ひび割れのない工法」です。
現物サンプルを見た瞬間、直感的に「これはスゴイ!!」と驚きました。
ネーミング負けしない確かな技術的こだわりがストレートに伝わってきたのです。
見えない下地材料にこそ美観に影響する原因がある。
だから、ラス網は太いモノと細いモノをそれぞれ細かい間隔でバランス良く、そして、モルタルは最適な強度を出せるよう配合した日本で唯一JIS規格を取得したホンモノとする、メーカーの確かな技術者魂を感じさせる「塗壁下地」に出会ったのです。
「塗壁下地」は、温度変化による収縮や膨張、風や振動による変形など、目には見えなくても絶えず動いているはずです。
それをできるだけ均一にうまく吸収できる基本性能が備わっているのでしょう。
「湿式工法」は、下地段階から継目がない分、万遍なくその効果が期待できると考えられます。
良い材料と、それを活かす職人技能があって初めて良いモノが造られます。
ぜひ、この材料を使ってその品質を確かめてみたいと思いました。
幸い、2023年は私の自宅を新築する計画があり、思い切って施工をお願いすることができました。
23年11月にメーカーの施工認定を取得したベテランの職方さんが、下地から仕上まで期待以上に施工下さいました。
これからどんな変化があるのか楽しみですが、よく観察しながら、もし本当におススメできるものであれば、選択肢の一つとして社内提案できればと考えています。
乞うご期待ください。
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