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“おうちづくり”は「用」・「強」・「美」で“心地よく!?”　【その3】

2023.03.09

工務部積算担当の加藤です。

家づくりに熱心な方は、住まい方にもそれぞれにこだわりをお持ちだと思います。
特にここ数年は“おうち時間”の在り方も見直され、おうちづくりに心地よく暮らす「何か」を求めている方も多いのではないでしょうか？

今回はおうちづくりにおける必須3要素「用」「強」「美」の最後のキーワード、「美」を考えます。
おそらく100人いたら100通りの「美」の捉え方がありそうですが、もしご自身の「美」の価値観を整理し、おうちづくりを具現化できれば、きっと「心地良い」住まいが実現します。
森住建が願う「愛する家族を守る家」にもつながっていきます。

そもそも、「美」とはどんなことでしょうか？
まずは簡単にイメージするところから始めてみましょう。
当たり前のことですが、私たちの目から入る視覚的な情報からスタートします。

まず、見たものの形や色、動きなどから視覚的な感覚が刺激されます。
そして、私たちの国の文化や育った環境、時代、遺伝的な背景などもミックスされ、人それぞれに美しさの好みを持ち合わせていくのでしょう。

それは、「かっこいい」「かわいい」「おしゃれ」「シャープ」などなど、美しさを形容する様々な言葉で表現することもできます。
森住建でも「100人いたら100通りの幸せが育つ家づくり」をテーマに、お客様好みの「美しさ」のタイプを具現化したおうちづくりをしています。
幸い今の時代は、様々な好みに応えられる豊富な建築材料がありますので、きっと求めるおうちを楽しみながらカタチにしていくことができるでしょう。

私も今、住まいづくりを計画していますがものすごく楽しい時間です。
計画の第一歩は、自分が好感を持てるタイプを整理することからスタートしました。
それは言葉でも良いですし、写真や動画などの画像でも良いかと思います。

私の場合、

形は、すっきり、整然と。
色は、白色、暖色で落ち着きを。
素材感は、プレーンで優しい質感を。

といった好みの美しさを、言葉で整理してみました。
これは、何年経っても愛着を持ち続けられることも大切にしたいからです。

当社の設計職は、こうしたお客様1組1組のご要望をカタチにするため、日々頭を動かし、手を動かしながら、どう造ろうかと試行錯誤し、それらを図面や仕様書、イメージしやすいパースにまとめ、ご提案につなげています。

私自身は積算職ですが、設計職になった気分で自宅をプランしてみます。
やはりお家づくりとは、お客様が納得できる最終形にたどり着くまで情報を様々に取捨選択し楽しく造り上げるものだ、と実感しました。

おそらく最初は、家全体の間取りとして平面的なプランが確定するかと思います。
そのうえで、各部屋の平面詳細に加え、立体的な詳細プランを詰めていく流れになります。

美しさを構成する要素は「形」「色」「素材感」などがありますが、中でも「形」を決めるプロセスは見た目の美しさ以前に使い易さに直結する要素であるため、特に重要度の高いポイントではないでしょうか。

例えば、キッチンとダイニングの「形」を考えてみましょう。

キッチンは、システムキッチンに代表されるように、それ自体で使い勝手を踏まえた「形」が完成されています。
加えて、食器や食品の収納の「形」、キッチン家電も「形」があります。
ダイニングは、テーブルとチェアの「形」があります。

これらのそれぞれをパーツとすると、それぞれのサイズ（幅・奥行・高さ）は微妙に異なります。
それぞれに完成された「形」があり「変えられない寸法」といえるでしょう。
そのままそれなりに並べても良いのですが、少しデコボコが目立ってしまいます。
せっかくだったらひと工夫できないか？と考えたいところ。

私の場合、それらをすっきり整然とした「形」にまとめたいので、微妙にサイズが異なるパーツについて、幅・奥行・高さの情報を整理しながら各パーツの縁のラインが整然とつながりすっきりまとまるようにしています。
もちろん、動線、使い勝手、収納量は最も大切ですので、メジャーを使った実際のサイズ感を確認しながら進めています。