フェイスマガジン
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2-③ 疾患による特徴と住宅改修 【慢性関節リウマチの方の住宅改修】
2011.04.06
2-① 疾患による特徴と住宅改修 【慢性関節リウマチの方の住宅改修】
【慢性関節リウマチとは】
膠原病の一つで、男女比は1対4と女性に多く、発病の原因は不明な病気です。
症状は、「関節の関節の痛み」や「皮下結節」というしこりができます。
また、血管の炎症や貧血などの症状が出ることもあります。
痛みを伴い、完治することのない病気ですが、室内整備や自助具を使うことで
家事や生活がしやすくなってきています。
慢性関節リウマチであっても、幸福な生活を送っている方はたくさんみえます。
【快適に暮らすための工夫】
1.関節に負担のかからない工夫をする なるべく大きな関節を使って、一つの関節だけに負担がかからないようにすることです。 バックは手で持つものよりも肩からかけるものを選ぶ。片手で物を持つよりも両手で持つ。 手すりは、丸棒よりも手全体で体を支えられる平板手すりにしましょう。 トイレから立ち上がる時も、便座の両脇に平型の「はね上げ手すり」をつけて 前腕全体で体を支えながら立ち上がることをお勧めします。 また、トイレに電動式立ち上がり補助機を設置する場合は、斜めに上がるタイプよりも 垂直に上がるタイプにしましょう。斜めに上がるタイプでは、膝関節に負荷がかかり危険です。 2.装具を使って関節を保護する かかりつけの整形外科等の医師に相談すると、適切な補助具の案内をしてもらえます。 進行が進むと、手首や足首に力がかかり骨折しやすくなります。補助具を使って防ぎましょう。 3.衣服の着脱時の工夫をする 体が冷えると炎症が進み、痛みが増しやすいです。保温力があり着脱しやすい服を選びましょう。 ボタンが扱いにくくなったら、マジックテープにつけかえると自分で着脱がしやすくなります。 ズボンの脱ぎ着のときに、家族等の助けを借り時は、机に腕をおくと家族もご自身も楽にできます。 4.冷房や冷え過ぎに気をつける 直接、エアコンの風が当たると体が冷え過ぎて、疲れやすくなります。 ベッドは、エアコンの風が直接当たらない位置にしましょう。 5.座ってできることは座ってやる 玄関での靴の脱ぎ履きは、ベンチを設置したり、椅子を置くなどして、座って行いましょう。 入浴時の衣類の着脱も同様です。座って着脱ができるようにしましょう。 キッチンのシンク下に空間があるキッチンにすると、椅子に座ったままで 作業ができます。食器などは、手で運ぼうとせず、ワゴンで運べるようにしましょう。
6.楽な時間帯に家事や仕事をする
朝はこわばりが強く無理に手の指を動かすことはつらいですし、危険です。
翌日の支度は夜のうちにできるような生活環境にしましょう。
6.便利製品の活用をする
水道の蛇口はひねるタイプを、レバー式水道栓にかえると、手首に負担がかかりません。
ドアノブもレバーハンドルに変えると、ドアの開け閉めがぐっと楽になります。