フェイスマガジン
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愛犬家住宅第2回~愛犬を家族にするためには…~
2011.06.07
1) 叩きすぎた時の弊害
昔から犬に何か教える場合、“叩く”という方法が行われてきました。強い態度で怖がらせることによって服従させ、命令を守らせようとしたのです。しかし、愛犬を家族の一員と考えた場合、恐怖を感じる人と一緒に、15年、20年という長い年月を共に暮らすことが出来るでしょうか。人に叩かれ、脅かされた犬というのは、人間に対して恐怖心を抱きます。人の動きに警戒し、ビクビクするようになり、さらに暴力が全てと理解した犬は、他の人や犬に対しても、暴力的な態度になったりしてしまいます。人の手は自分を叩く凶器として映ってしまっているのです。
2) 食べ物えを与えすぎた時の弊害
最近しつけの手段として食べ物を多用するケースがみられますが、何かを“させる”為には有効であっても、愛犬の心を育てていることにはなりません。それどころか心の絆を育む以上に、食べ物に対する執着心を育ててしまうことになるのです。私たちが望んでいるのは、食べ物やおやつの入った袋の心を奪われる犬ではなく家族との心のつながりを最優先にする思いやりを持った犬であってほしいということなのです。
3) 命令・服従の関係から、心を介した関係へ
愛犬と心が一つに繋がった家族になるためには、これまでの命令・服従という関係から脱することが必要です。犬が飼い主さんと一緒に暮らしたい、家族の喜ぶ顔をいつも見ていたいと願うような“心”を育てていかなければならないのです。